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【カテゴリー:巨匠との会話】 (2009/11/09) 
⇒巨匠 top page ※今年6月に『スリーカウント』を公開。来年は新作2本の撮影が予定されている巨匠。 ※一方で、巨匠含む5人の監督が同じ脚本で「役者の卵」を使って撮影するワークショップも主催しており、これも2月の公開が予定されている。 ※録音@渋谷食堂。
巨匠(以下巨):今日はキャスティングの残りと、雑務ばっかり。準備や。年明けに新作(撮影)あるやろ。あと、すぐに別の方(5月撮影予定)のロケハンが先に始まる。 maki abramovic(以下M):(来年)1月(撮影)の方のロケハンは終わったんですか。 巨:何もやってない。まだ詳しいことは言えないんやけど……。 (※新作2本についてオフレコ5分) M:スケールが上がってますね。 巨:だけど、それ重いやろ。どうなるか分からん。脚本もまだあがってない。 M:とりあえず、今はやりたいことやろうって感じですか? 巨:いや、やれる時にやらないとな、という感じかな。 M:20代の時の人脈作りが生きてますね。色んな巡り合わせですもんね。映画祭(9月に招待された古湯映画祭)も、六本木での(『スリーカウント』の)上映にしても。 巨:そうだね。(人脈作りは)間違いではなかったんやろうなと。 M:一方で、ワークショップがやれている余裕がいいですよね。まあ、会社としての運営もあるんでしょうけど。でも、あれ、参加費も取ってるでしょ? 巨:とってる。でも、赤字や。 M:赤字? それしか(生業としての)仕事してないのに駄目じゃないですか。こんなところで(コーヒーに)ミルクとか言ってないで、自分で搾らないと。 巨:ほんとそう。ちゃんとしないと駄目なのよ。こないだも反省してた。 M:空見上げてね。 巨:ははは。流星群見ながら、ちゃんとしないといけないわあって。 M:ははは。でも、難しいですよね。(映画の撮影も、収入のための仕事も)どっちも仕事なんですけどね。 巨:何て言うのかな、まだ俺が若いっていうのもあるし、『スリーカウント』を撮ってまだ1年というのもあるから、鉄は熱いうちに打てってわけじゃないけど、いつ作品撮れなくなるかわからんから。映画監督なんて零細企業だから。 M:繋げられるうちに次の作品に繋げていかないとね。ワークショップは? 巨:次の出会いっていうのが、これまでが上の人を狙った出会いが、下の人との出会いにしようという発想やな。 M:後続を育てる。 巨:もっと早くそれをやらなければいけなかったのと思うのよ。5年ぐらい早く。 M:でも、20代とかでそうは言ってられないでしょ。今年何歳でしたっけ? 巨:35。松井(秀)と一緒。組織に入ってると、野球もそうやけど、毎年後輩が入ってくるわけ。でも、俺は自分勝手にやってきたから、そんなのないわけよ。 M:一人狼ですからね。 巨:もう少し早く(後輩育成を)やっとくべきだったと思うね。 M:巨匠のやり方を聞いてて、非常に面白いんだけど、よくうまくいってんなあって思うんですよ。 巨:ははは。 M:そうしたもんだとは思うんですけど、どんなビジネスも。やり方が決まってるわけじゃないし。 巨:どこかでリスクは負わないといけないと思ってんの。俺自身がね。そのリスクをどう負うかが俺の中でものすごく重要で。今やってることが5年後に役立つかというと、そうでもないかもしれない。10年前やっていたことで今モノになってないこともあるわけや、もちろん。ただ、やらないよりやらないといけないというだけの話で。 M:来年の1月にインが一本でしょ。 巨:1月か2月ね。 M:で、(ワークショップで撮影した監督5人による)『ちちり』が2月に公開でしょ? ちちりって何です? 巨:マツボックリの意味。幸せを運ぶとか人を集めるとかいう意味があるらしい。 M:(脚本の)原作は? 巨:ないない。齋藤(プロデューサー)のオリジナル。 M:5月からまた別の(作品)が撮影でしょう? 巨:そっちは予定ね。それは(予算などが)重いからなあ。ずれずれになっていくんじゃねえかなと。 M:でも、それやったらスケール的には広がっていくし、ただ、金が入らないと困りますね。 巨:大変なのよ。それは考えないといけないけど、後2年ぐらいは今のスタンスでやっていって。 M:鉄は熱いうちに打ち続けて。 巨:打ち続けないと名刀はできないよ。 M:長い目で見れば、それが実績ですからね。 巨:俺の実績なんか蚊みたいなもんやから、今は(収入よりも作品制作を優先させる)リスクを負っても、しょうがない。 M:いくらの予算で作ったっていう意味での実績も、ある側面では重要ですよね。 巨:重要、重要。ただ、タイミングがここなのかという疑問はあるけど、逆算したらそのくらいでやっとかないといけないなと。 M:来年は? 巨:新作(の準備、撮影)が入れば、来年1年は全部埋まっちゃう。 M:濃密じゃないですか。 巨:齋藤さん、ウエってなってる。だって『ちちり』(2月公開)が終わるやん、で、3、4ヶ月後にDVDにしないといけない。それに、今やってる(ワークショップの)新シリーズを5本撮り続けてるわけやから、それを10月か11月に公開しないといけない。 M:監督は変わらないんですか。 巨:何人か変わる。すごい監督が1人入る。まだ内緒やけど。 M:俳優は全員違うの? 巨:いや、リピーターが多くて。8割リピーター。 M:公開されるってのが分かってるから? 巨:なかなか一線の監督と仕事する機会ってないやん。 M:皆真剣ですか。 巨:うん。素直やしな。監督たちも喜んで面白かったって帰って行くし。 M:(参加する俳優は)経験は多少ある人たちなんですか。 巨:そうそう、舞台やったり。 M:(経験)ゼロはいますか。 巨:いたかなあ。映像が初ってのはいた。 M:金の卵はいますか。 巨:どうやろな。何とかなるんじゃないかって感じの子もいるけど。 M:立ち会ってるんですか。 巨:ほとんど。 M:どうですか、他の監督の現場は。 巨:楽しい。俺現場経験ないやろ。助監督経験ないから、人の現場って見たことがないのよ。だから、ものすごく楽しい。 M:違いますか。 巨:違うっていうか。ノウハウは変わらない。ただ、演出は違う。 M:メイキング(映像)も撮ってるんですか。 巨:撮ってない。写真は撮ってるけど。 M:そういう映像があると資料になりますよね。演出の方法論としては。映画学校に還元できるものはありますよね。 巨:やっぱり、役者も監督も、世に出すってのは結構重要で、意識するやん。これ色んな人に見られるんだって。評価されるわけだから。だから、ワークショップで来た人からしか(役者を)選べないけど、監督がマジになるのよ。急にマジになって、ワークショップって枠を越えるのよ。いつもいつも。もっと緩くていいですよってフリで最初始めるけど、マジなのよ。で、五人の監督が同じベースの脚本でやるから、意識せざるをえないやん。普通に考えて。だから、もの凄く面白い。 M:巨匠のやる番は? 巨:終わった。 M:二回目も? 巨:先月。 M:二回目も終わっちゃったの。見に行こうと思ってたのになあ。また齋藤さんの脚本? 巨:うん、そう。 M:別に五人の監督が撮ることを意識していない脚本なんですよね? それ(同じ話)が繰り返されるという点は。 巨:そうだね。 M:それを意識しても面白いですよね。 巨:まあ、書いてるのが齋藤ってだけで、あとは監督が手を入れる。面白いよ。 M:映画制作の教科書的なモノにすれば、売れそうですよね。 巨:ハウツー物? でも、今はインフラが整ってるから、パソコンですぐに編集できるし。 M:だから、後はどこが違うのかっていう点が見られるわけでしょう。裏側を。 巨:どうなんやろな。俺はそういうことしかやってないから。普通の人が何を知りたいやろなあ。 M:この機材でできるんだよと。これがあれば、後は優秀な監督とスタッフがいれば作れるんだと。映画学校に行ってる人は、分かるじゃないですか、教わるんだから。でも、行ってないヒネクレモノがいるじゃないですか。映画なんて自宅で作れるぜ、とか言いながら作りながら分からないって人が。……でも、そのワークショップ面白いなあ。 巨:(ワークショップは)もう少し広げないといけないんやけどね。基本的に個人には(参加応募を)投げてないから。プロダクションに投げてて、四社からしか来てない。 M:でも、広げすぎてもね。 巨:広げると、月間に何本もできるやん。 M:公開に耐えられないものができても……。 巨:あとは監督が優秀かどうか、腕やから。ワークショップだから、できるようにしなきゃいけない。 M:最初、ただワークショップしてるだけだと思ってましたよ。僕は。劇場よりDVDの方が絶対に面白い。 巨:うんうん。でも、劇場にかけないとね。役者にとっても。 M:映画とテレビの差は何だってことになっていってます? 巨:そんなこともないなあ。どうなんやろなあ。まあ、コストの問題やろけど。 M:映画の定義とは何ぞやみたいな。映画館で回すから映画? 巨:まあ、ベースはそこやろうけどね。 M:今はプロダクションだけに(ワークショップの参加応募を)投げているのは? 巨:ドタキャンが嫌やからね。脚本はできあがってるのにさ。 M:そうですよね。多少プロフェッショナルな意識を持って現場に来てもらわないと。 巨:そうそう。監督がマジやから、怒るやん。適当にやってたら。役者が引っ張られるよ。マジやもん。俺もマジになるもん。これは大変やって。 M:機材はそれぞれですか。 巨:いや、一緒。全部用意して。 M:同じ条件だ。 巨:そう、時間も予算も全部同じ。編集は監督がやる場合と俺がやる場合がある。5本のうち4本はそう。いまおかさんだけ自分で。 M:それは影響ないんですか? 巨:別に(ない)。監督がつくから。俺がNG抜きとかある程度繋げて、その後監督が確認して、こうこうああしたいって言って、それを俺が(指示通りに)やる。 M:恒例になって全国(の劇場)回れないんですかね。 巨:そこまでの力はないと思う。予算やキャストの問題が。 M:そうそうたる監督陣だけど、必ずしもお金になるわけじゃないですからね。 巨:とにかく、おもしろい。ただ、それが役者のためになってればいいけど。リピーターが多いから、勉強になってると思うけど。 M:五回目の方が演技がうまいと(一回目の監督としては)困りますよね。 巨:あるある。(リピーターの人は)一回ずつ良くなってる。大事なのは場数なのよね。経験。それは俺らも同じやけど。撮れば撮るほど覚えるやん。そういうのを経験するには場数踏むしかないやろ。そういうことを経験的に感じている人がリピーターになってるんやろうけど。 M:撮影は一日で終わり? 巨:一日。 M:何時間ぐらいやるんです。 巨:ええと、十数時間。大変なのよ。大変、大変。地獄。 M:編集もその日にやっちゃうの? 巨:いや、編集は二週間後。 M:じゃあ、撮影でその時間。濃密ですね。 巨:その前に本読みが二日あるのよ。で、本読みやってキャスティングやって衣装決めて撮影に入る。脚本は、どの役も平均的に台詞があるようにするわけ。おいしいところがあるように作る。 M:この企画は巨匠思いついたんですか。 巨:そう。単なるワークショップだと意味ないやろうと思ってて。自分がもし逆の立場なら、こういうのならアリやなって思わないと。 M:映画もそうだけど、マーケットが膨らんでないのに、参入者が増えてますよね。 巨:チャンネルが多いのよ。元々のパイが増えてないから、ばらけてる。減ってはないと思うけど。 M:映画で話題になってるの、あります? 巨:最近は『カイジ』やろ。後は『ヴィヨンの妻』。 M:ああ、『ヴィヨンの妻』ね。あれは見に行こうと思ってますけど。 巨:大変なのは来年やなあ。大丈夫かな。生きていけるかな。その中でも、仕事しないと行けないから。 M:激務の末、金が入ってこないとしゃあないですもんね。 巨:しゃあないもん。サクってやって、稼がないと。
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