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> 『鉄は熱いうちに打て』(巨匠:09/10/30)
【カテゴリー:巨匠との会話】 (2009/11/09) Twitterでつぶやく

巨匠 top page


※今年6月に『スリーカウント』を公開。来年は新作2本の撮影が予定されている巨匠。
※一方で、巨匠含む5人の監督が同じ脚本で「役者の卵」を使って撮影するワークショップも主催しており、これも2月の公開が予定されている。
※録音@渋谷食堂。

巨匠(以下巨):今日はキャスティングの残りと、雑務ばっかり。準備や。年明けに新作(撮影)あるやろ。あと、すぐに別の方(5月撮影予定)のロケハンが先に始まる。
maki abramovic(以下M):(来年)1月(撮影)の方のロケハンは終わったんですか。
巨:何もやってない。まだ詳しいことは言えないんやけど……。
(※新作2本についてオフレコ5分)
M:スケールが上がってますね。
巨:だけど、それ重いやろ。どうなるか分からん。脚本もまだあがってない。
M:とりあえず、今はやりたいことやろうって感じですか?
巨:いや、やれる時にやらないとな、という感じかな。
M:20代の時の人脈作りが生きてますね。色んな巡り合わせですもんね。映画祭(9月に招待された古湯映画祭)も、六本木での(『スリーカウント』の)上映にしても。
巨:そうだね。(人脈作りは)間違いではなかったんやろうなと。
M:一方で、ワークショップがやれている余裕がいいですよね。まあ、会社としての運営もあるんでしょうけど。でも、あれ、参加費も取ってるでしょ?
巨:とってる。でも、赤字や。
M:赤字? それしか(生業としての)仕事してないのに駄目じゃないですか。こんなところで(コーヒーに)ミルクとか言ってないで、自分で搾らないと。
巨:ほんとそう。ちゃんとしないと駄目なのよ。こないだも反省してた。
M:空見上げてね。
巨:ははは。流星群見ながら、ちゃんとしないといけないわあって。
M:ははは。でも、難しいですよね。(映画の撮影も、収入のための仕事も)どっちも仕事なんですけどね。
巨:何て言うのかな、まだ俺が若いっていうのもあるし、『スリーカウント』を撮ってまだ1年というのもあるから、鉄は熱いうちに打てってわけじゃないけど、いつ作品撮れなくなるかわからんから。映画監督なんて零細企業だから。
M:繋げられるうちに次の作品に繋げていかないとね。ワークショップは?
巨:次の出会いっていうのが、これまでが上の人を狙った出会いが、下の人との出会いにしようという発想やな。
M:後続を育てる。
巨:もっと早くそれをやらなければいけなかったのと思うのよ。5年ぐらい早く。
M:でも、20代とかでそうは言ってられないでしょ。今年何歳でしたっけ?
巨:35。松井(秀)と一緒。組織に入ってると、野球もそうやけど、毎年後輩が入ってくるわけ。でも、俺は自分勝手にやってきたから、そんなのないわけよ。
M:一人狼ですからね。
巨:もう少し早く(後輩育成を)やっとくべきだったと思うね。
M:巨匠のやり方を聞いてて、非常に面白いんだけど、よくうまくいってんなあって思うんですよ。
巨:ははは。
M:そうしたもんだとは思うんですけど、どんなビジネスも。やり方が決まってるわけじゃないし。
巨:どこかでリスクは負わないといけないと思ってんの。俺自身がね。そのリスクをどう負うかが俺の中でものすごく重要で。今やってることが5年後に役立つかというと、そうでもないかもしれない。10年前やっていたことで今モノになってないこともあるわけや、もちろん。ただ、やらないよりやらないといけないというだけの話で。
M:来年の1月にインが一本でしょ。
巨:1月か2月ね。
M:で、(ワークショップで撮影した監督5人による)『ちちり』が2月に公開でしょ? ちちりって何です?
巨:マツボックリの意味。幸せを運ぶとか人を集めるとかいう意味があるらしい。
M:(脚本の)原作は?
巨:ないない。齋藤(プロデューサー)のオリジナル。
M:5月からまた別の(作品)が撮影でしょう?
巨:そっちは予定ね。それは(予算などが)重いからなあ。ずれずれになっていくんじゃねえかなと。
M:でも、それやったらスケール的には広がっていくし、ただ、金が入らないと困りますね。
巨:大変なのよ。それは考えないといけないけど、後2年ぐらいは今のスタンスでやっていって。
M:鉄は熱いうちに打ち続けて。
巨:打ち続けないと名刀はできないよ。
M:長い目で見れば、それが実績ですからね。
巨:俺の実績なんか蚊みたいなもんやから、今は(収入よりも作品制作を優先させる)リスクを負っても、しょうがない。
M:いくらの予算で作ったっていう意味での実績も、ある側面では重要ですよね。
巨:重要、重要。ただ、タイミングがここなのかという疑問はあるけど、逆算したらそのくらいでやっとかないといけないなと。
M:来年は?
巨:新作(の準備、撮影)が入れば、来年1年は全部埋まっちゃう。
M:濃密じゃないですか。
巨:齋藤さん、ウエってなってる。だって『ちちり』(2月公開)が終わるやん、で、3、4ヶ月後にDVDにしないといけない。それに、今やってる(ワークショップの)新シリーズを5本撮り続けてるわけやから、それを10月か11月に公開しないといけない。
M:監督は変わらないんですか。
巨:何人か変わる。すごい監督が1人入る。まだ内緒やけど。
M:俳優は全員違うの?
巨:いや、リピーターが多くて。8割リピーター。
M:公開されるってのが分かってるから?
巨:なかなか一線の監督と仕事する機会ってないやん。
M:皆真剣ですか。
巨:うん。素直やしな。監督たちも喜んで面白かったって帰って行くし。
M:(参加する俳優は)経験は多少ある人たちなんですか。
巨:そうそう、舞台やったり。
M:(経験)ゼロはいますか。
巨:いたかなあ。映像が初ってのはいた。
M:金の卵はいますか。
巨:どうやろな。何とかなるんじゃないかって感じの子もいるけど。
M:立ち会ってるんですか。
巨:ほとんど。
M:どうですか、他の監督の現場は。
巨:楽しい。俺現場経験ないやろ。助監督経験ないから、人の現場って見たことがないのよ。だから、ものすごく楽しい。
M:違いますか。
巨:違うっていうか。ノウハウは変わらない。ただ、演出は違う。
M:メイキング(映像)も撮ってるんですか。
巨:撮ってない。写真は撮ってるけど。
M:そういう映像があると資料になりますよね。演出の方法論としては。映画学校に還元できるものはありますよね。
巨:やっぱり、役者も監督も、世に出すってのは結構重要で、意識するやん。これ色んな人に見られるんだって。評価されるわけだから。だから、ワークショップで来た人からしか(役者を)選べないけど、監督がマジになるのよ。急にマジになって、ワークショップって枠を越えるのよ。いつもいつも。もっと緩くていいですよってフリで最初始めるけど、マジなのよ。で、五人の監督が同じベースの脚本でやるから、意識せざるをえないやん。普通に考えて。だから、もの凄く面白い。
M:巨匠のやる番は?
巨:終わった。
M:二回目も?
巨:先月。
M:二回目も終わっちゃったの。見に行こうと思ってたのになあ。また齋藤さんの脚本?
巨:うん、そう。
M:別に五人の監督が撮ることを意識していない脚本なんですよね? それ(同じ話)が繰り返されるという点は。
巨:そうだね。
M:それを意識しても面白いですよね。
巨:まあ、書いてるのが齋藤ってだけで、あとは監督が手を入れる。面白いよ。
M:映画制作の教科書的なモノにすれば、売れそうですよね。
巨:ハウツー物? でも、今はインフラが整ってるから、パソコンですぐに編集できるし。
M:だから、後はどこが違うのかっていう点が見られるわけでしょう。裏側を。
巨:どうなんやろな。俺はそういうことしかやってないから。普通の人が何を知りたいやろなあ。
M:この機材でできるんだよと。これがあれば、後は優秀な監督とスタッフがいれば作れるんだと。映画学校に行ってる人は、分かるじゃないですか、教わるんだから。でも、行ってないヒネクレモノがいるじゃないですか。映画なんて自宅で作れるぜ、とか言いながら作りながら分からないって人が。……でも、そのワークショップ面白いなあ。
巨:(ワークショップは)もう少し広げないといけないんやけどね。基本的に個人には(参加応募を)投げてないから。プロダクションに投げてて、四社からしか来てない。
M:でも、広げすぎてもね。
巨:広げると、月間に何本もできるやん。
M:公開に耐えられないものができても……。
巨:あとは監督が優秀かどうか、腕やから。ワークショップだから、できるようにしなきゃいけない。
M:最初、ただワークショップしてるだけだと思ってましたよ。僕は。劇場よりDVDの方が絶対に面白い。
巨:うんうん。でも、劇場にかけないとね。役者にとっても。
M:映画とテレビの差は何だってことになっていってます?
巨:そんなこともないなあ。どうなんやろなあ。まあ、コストの問題やろけど。
M:映画の定義とは何ぞやみたいな。映画館で回すから映画?
巨:まあ、ベースはそこやろうけどね。
M:今はプロダクションだけに(ワークショップの参加応募を)投げているのは?
巨:ドタキャンが嫌やからね。脚本はできあがってるのにさ。
M:そうですよね。多少プロフェッショナルな意識を持って現場に来てもらわないと。
巨:そうそう。監督がマジやから、怒るやん。適当にやってたら。役者が引っ張られるよ。マジやもん。俺もマジになるもん。これは大変やって。
M:機材はそれぞれですか。
巨:いや、一緒。全部用意して。
M:同じ条件だ。
巨:そう、時間も予算も全部同じ。編集は監督がやる場合と俺がやる場合がある。5本のうち4本はそう。いまおかさんだけ自分で。
M:それは影響ないんですか?
巨:別に(ない)。監督がつくから。俺がNG抜きとかある程度繋げて、その後監督が確認して、こうこうああしたいって言って、それを俺が(指示通りに)やる。
M:恒例になって全国(の劇場)回れないんですかね。
巨:そこまでの力はないと思う。予算やキャストの問題が。
M:そうそうたる監督陣だけど、必ずしもお金になるわけじゃないですからね。
巨:とにかく、おもしろい。ただ、それが役者のためになってればいいけど。リピーターが多いから、勉強になってると思うけど。
M:五回目の方が演技がうまいと(一回目の監督としては)困りますよね。
巨:あるある。(リピーターの人は)一回ずつ良くなってる。大事なのは場数なのよね。経験。それは俺らも同じやけど。撮れば撮るほど覚えるやん。そういうのを経験するには場数踏むしかないやろ。そういうことを経験的に感じている人がリピーターになってるんやろうけど。
M:撮影は一日で終わり?
巨:一日。
M:何時間ぐらいやるんです。
巨:ええと、十数時間。大変なのよ。大変、大変。地獄。
M:編集もその日にやっちゃうの?
巨:いや、編集は二週間後。
M:じゃあ、撮影でその時間。濃密ですね。
巨:その前に本読みが二日あるのよ。で、本読みやってキャスティングやって衣装決めて撮影に入る。脚本は、どの役も平均的に台詞があるようにするわけ。おいしいところがあるように作る。
M:この企画は巨匠思いついたんですか。
巨:そう。単なるワークショップだと意味ないやろうと思ってて。自分がもし逆の立場なら、こういうのならアリやなって思わないと。
M:映画もそうだけど、マーケットが膨らんでないのに、参入者が増えてますよね。
巨:チャンネルが多いのよ。元々のパイが増えてないから、ばらけてる。減ってはないと思うけど。
M:映画で話題になってるの、あります?
巨:最近は『カイジ』やろ。後は『ヴィヨンの妻』。
M:ああ、『ヴィヨンの妻』ね。あれは見に行こうと思ってますけど。
巨:大変なのは来年やなあ。大丈夫かな。生きていけるかな。その中でも、仕事しないと行けないから。
M:激務の末、金が入ってこないとしゃあないですもんね。
巨:しゃあないもん。サクってやって、稼がないと。

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