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> 新潟市美術館問題は美術館問題(カビ、虫、北川フラムはさておき)
【カテゴリー:アート topic】 (2010/03/04) Twitterでつぶやく

毎日jpによると、昨年展示室内でカビが生えて問題になった新潟市美術館(北川フラム館長)で、今度は虫が40匹確認された、とのこと。そして、同美術館では4月から国宝展示が行われるというから、こりゃ大変だ、と報じている。

ただ、僕はこの問題は「ひどい管理体制だ」という非常識論だけで切り捨てられる話ではないと思う。ある意味では、美術館の役割を考え直す良い機会でさえあるように思う。

カビ問題後、新潟では、同美術館初代館長らが「新潟市美術館を考える会」を発足させ、アンチ北川体制運動を展開している。この会では、カビ問題だけに注力しているわけではなく、報酬や実働時間など北川氏の公務員としての在り方はどうなのか、北川氏の経営するアートフロント・ギャラリーへの業務委託は適切なものか、など多岐にわたる問題を指摘している。

北川氏個人をめぐる問題はさておき(実はこっちの方が注視すべきかもしれないが、さておき)、僕はここで美術館展示について少し考えてみたい。

何故展示室内でカビが発生したかというと、昨年7月から市内広域で開催された「水と土の芸術祭」において、会場の一つだった同美術館が文字通り「水と土」を用いた作品を展示したからだ。発生源は久住有生の「土の一瞬」という作品だという。

はっきり言って、久住氏は迷惑も良いところだと思う。ゲリラ的に設置したわけではないし(しようもないし)、温湿管理の責任は館側にあるからだ。しかし、結果としてカビが発生してしまったとなると、それは温湿管理の不徹底というよりは「水と土を使った湿気の多い作品を持ち込んだからだ」と思われるだろうし、そうなると、今後、管理の困難な作品は展示室から排除されることだろう。

これは、「作品が展覧会というフォーマットから帰納的に決定されている」というアーティストの田中功起の問題意識に接続されてくる。田中氏は「どうすれば展示会の“作法”から逃れられるか」を問い、ARTiTに連載を書き続けている。僕は昨年11月、羽田空港で開かれたデジタルパブリックアートシンポジウムについて、田中氏の問題意識に軽く触れながらこのサイトで記事を書いており、同シンポには実は北川氏も登場し、アートの一元化・スタンダード化を批判していた。

閑話休題。

展覧会が美術館で開かれるという常識があるとすれば、作品は美術館で展示できる大きさや条件から逆算して作られることになり、今回めでたく展示条件に「湿気の多い材質を使わないこと」が加わったことで、作品の幅がさらに狭くなった。

馬鹿言うな。美術館なんかにこだわらず、別の場所で展示すれば良いではないか。という意見があるだろうし、僕もそう思う。ただし、これはある意味で美術館軽視につながり、ひいては美術館に当てられる予算の削減につながるのではないか。

言わずもがな日本において美術館は博物館法で定義され、「歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料に関する調査研究をすることを目的とする機関」である。

つまり、「展示」は目的の一つでしかなく、「美術館に“展示”できるものって、限られてるじゃん。何でそんな旧態依然としたスペースに拘泥するわけ?」といった「展示」だけに着目した批判が元で予算削減につながるとすれば、どうも筋が通らない。どうも筋が通らないのだが、幸い(?)国内の多くの美術館は、新たに削るほど収集・保管・研究に当てられた予算を元々持たない。

多くの人々は美術館は「展示会場」だと思っており、椅子に座っている監視員を学芸員だと勘違いしている。ただでさえ少ない予算・人数でやりくりしているその「展示」の役割さえもが、実は限定的であり、ある種の作品を施設側の都合で遠ざけるのだとすれば皮肉であるし本末転倒だ。美術館の未来は決して明るくない。

もちろん4月から新潟市美術館で展示される国宝にカビが生えないようにお願いしたいものだけれど、重要なのは、今、美術館の役割をどこへ向かわせるか、移行させるかという点にある。おそらく今後人口激減時代を迎え、生産人口が減ることを考えれば、ソフトランディングするまでの向こう百年間は国内財政に余剰はなく文化予算の増加は見込めない。その中で、一部の国立博物館などを除いて、特に地方の公立美術館などは先の博物館法を基準にして美術館の在り方を考えても仕方がないのではないか。

美術館を施設ではなくプロジェクトチームと置き換え、学芸員は施設内で活動するのではなくそこを起点にして幅広く施設内外で活動する。作品を最優先に考えて展示場所を確保し、ホワイトキューブに適したものは施設内に設置する。そして、作品の可能性の幅を狭めることがないよう、管理面を含めて最大限努力する。アートの一元化・スタンダード化を批判する北川フラムがやりたいことは、運用がうまく行っているかどうかや公務員としての自覚云々はさておき、おそらくこういうことなのかなと思う。

もちろん、民主主義社会なので、北川氏に大きな権限を握らせている新潟市の篠田昭市長を当選させるかどうかは市民の判断だ。同市長選は今年10月31日告示、11月14日投開票。篠田市長は出馬するかどうかまだ明言していない。


→新潟市美術館問題は美術館問題(カビ、虫、北川フラムはさておき)<2>



新潟市美術館:また失態 かびの次は…虫 展示作品からクモ大発生(毎日新聞 2010年3月4日 東京朝刊)
 展示作品にかびが発生した新潟市美術館(北川フラム館長)で、今度は企画展示室の1室でクモや甲虫類の昆虫などが約40匹確認されていたことが、関係者の話で分かった。美術専門家は「虫は所蔵品の天敵」と指摘しており、相次ぐ問題発覚に同館の管理レベルを疑問視する声もある。同館は今春、中宮寺や法隆寺が所蔵する国宝や重要文化財の仏像の展示を予定している。【立上修】
 複数の関係者や目撃者によると、確認されたのはクモや小さな甲虫など。いずれも館内の「企画展示室3」で見つかった。
 大関洋一副館長の説明によると、クモは2月20日、開催中の企画展「新潟への旅」で同室に展示した「エコ電動カート」から発生した。このため、同室内の展示作品をブルーシートで覆い、市販のくん煙殺虫剤をたいた。しかしクモの発生は収まらず、ソーラーパネルを取り付けたボックスの配線から卵も見つかり、25日夜に屋外展示に切り替えたという。
 大関副館長は「クモは文化財害虫ではない。ほかの虫については調査中だが、あってはならないこと。環境対策を徹底したい」と話している。
 同館では09年7月、「企画展示室1」と「企画展示室2」で制作された土塀状の作品などにかびが発生。10月5日から12日間、かびが発生した展示室の空調機を消毒、天井や壁面などのふき取りとカーペットのクリーニングをした。しかし元府中市美術館長の本江邦夫多摩美術大教授は「虫は移動するので、発生したとすれば館内全体を薫蒸して清める必要がある」と指摘。館内を密閉し、ガスによる殺菌・殺虫が必要で1週間以上かかるという。
 新潟市美術館は4月24日から中宮寺の国宝「菩薩半跏像(ぼさつはんか)」など国指定の仏像計14点を展示する企画展「奈良の古寺と仏像」の開催を予定している(菩薩半跏像は5月25日からの特別展示)。




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