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> 映画『失恋殺人』 公開直前!監督インタビュー
【カテゴリー:巨匠との会話】 (2010/04/21) Twitterでつぶやく

窪田将治監督の最新作『失恋殺人』(原作・江戸川乱歩)が24日から、ヒューマントラストシネマ渋谷で公開されます。僕の妄想的解釈では、本作は、主役の宮地真緒さん演じる「セクシー人妻・みや子」と、星野真里さん演じる「ツンデレ探偵・明智文代(※小五郎の妻)」の二項対立とその乗り越えを描いています。

さて、映画をより楽しむために、窪田監督にメールでインタビューをお願いしました。監督からメールの返信がきたら随時更新する斬新wな形式です(※19日に始まり、21日に終了しました)。



Maki Abramovic(以下M):失恋殺人、もうすぐ公開ですね。ちょっと横着ですが、メール使ってインタビューやりましょう。えー、早速一方的に始めますが、見所を教えてください。
窪田監督(以下窪田):見所ねぇ~。まぁ、これまでの乱歩映画とは一味違う物を創ろうと考えていたからその違いとか楽しんでもらいたいね。内容では男女3人間(男2女1)の愛憎劇なんで個々の「愛し方」とか関係性が見所かな。(更新時間 11:45 4/19)

:男女3人間(男2女1)の愛憎劇は、主役の宮地真緒さんを中心に進んでいくと。江戸川乱歩原作ですが、今回は名探偵・明智小五郎が事件にアクセスするのではなく、明智の妻・文代が関わっていくんですよね? 文代は星野真理さんが演じている。この設定は原作通りなんですか?
窪田:いやいや。原作には出てこない。そもそも明智小五郎が(原作には)出てこない。乱歩って言ったら明智小五郎が頭に浮かんでね。登場させたくなった(笑) そう考えて、これまでに無い乱歩映画にしたいってのもあって、小五郎ではなく妻の文代を関わらせようと。

明智小五郎は言うまでもなく有名で多くの作品にも描かれてて、明智文代もまた映画の中で登場してるんだけど探偵の資質が高かった事はあまり知られてないんだよね。そんな文代を登場させる事によって一味違う乱歩映画が出来るのではないか?と。

だけど、そのまま探偵として登場させると明智小五郎が明智文代に代わっただけとなる可能性もあったから文代のキャラクターを変えて「好奇心旺盛」な、時代背景としては不自然なくらい「楽観的な」文代像を創って、宮地真緒演じる「みや子」の夫婦感と星野真里演じる「文代」との夫婦感の対比を軸に描こうと。 (更新時間 12:57 4/19)

:なるほど。「美しいみや子(宮地)をめぐる男女3人(男2女1)の愛憎劇」と一言でくくれない作品の幅が、明智文代(星野)の投入によって生まれてるわけですね。別のところで、本作を「エロティック・サスペンス」と紹介する記事を読みました。その売り文句をここで引き継いでもつまらないので、あえて崩そうと思いますが、みや子が“セクシー”担当で、文代が“萌え”担当という理解でよろしいでしょうかw?
窪田:(笑)流石! 解ってらっしゃる。担当分けするとそうかもね(笑) 現場でもさぁ、俺、一人ゲラゲラ笑っててね。みや子と文代のギャップで。宮地さんから「これって笑える映画でしたっけ?」なんて言われちゃって(笑) 決して笑える映画じゃないんだけどね。どちらかと言うと暗い映画だしね。登場人物がみんな可笑しいの。俺と違って。(更新時間 13:20 4/19)

situren.jpghumiyo.jpg ポスターの右下に潜む明智文代


:明智文代というツンデレ探偵像は(萌えがよく分かってるわけではありませんが)萌えに違いないですね。これは星野真里さんでシリーズ化できるんじゃないかと思うほどのインパクトを個人的には感じます。それはさておき、舞台設定はいつごろになるのでしょうか。時代考証や美術の面で苦労されたところはありますか。
窪田:苦労した。時代は昭和初期から20年くらいまでの20年間を想定して助監督に調べてもらって考えた。

まずは役者の髪型、特に女優さんの髪型を考慮して、どの時代が嵌るかなぁと。お願いした女優さんがみんなショートヘアだったからね(笑)カツラを作るほど予算はないし。当時は長髪が多くて髪の毛を纏めてアップにしている人が多いことが解ってね。ヘアメイクさんと打ち合わせしてどうしようかと。最終的には現状でまとまった感じだね。 髪型をある程度決めて衣装を考えた。最初は和装も考えたんだけどね。最終的には洋装で味を出そうと。まぁ、上手くいったんじゃないかと思うけど。

一番大変だったのははロケ地。撮影が始まっても決まらないロケ地があったからね。制作部が血まなこになって探し出してギリギリで決まったからね。小道具なんかは美術さんが集めてくれた。時代物って大変だ(笑) 時間と予算が莫大にある作品だったら苦労も少なくて済むかもしれないけどね。低予算の辛さだよね。 (更新時間 15:32 4/19)

:なるほど。明智文代から話を離そうと思ったのですが、戻さざるをえないですねw。予告編でも観れますが、あの、星野さんの髪型は良いですよ。下手な例えですが、タウン誌記者のような好奇心満々な感じが出ていて。一人だけ非常に健康的なオーラを発しており、みや子周辺のどろどろしたオーラとは対照的です。

あらすじを読みますと、妻を偏愛する夫・南田収一の存在がすべての始まりですから、男性陣の心理描写も見所だろうと思います。南田を演じる柳憂怜さんのキャスティングはどういう狙いでしょうか。
窪田:憂怜さん以外、居ないでしょ。脚本が出来た時点で「憂怜さん憂怜さん」って言ってたの。OKしてくれるなんて思っても居ないからとりあえず言っとこうみたいな(笑)

憂怜さんってホラー映画の印象が強かったりするんだけど俺的には表情が好きでね。優しいのか怖いのか解らないって言う。南田役のど真ん中って感じがするよね。実際良かったし。(更新時間 18:07 4/19)

:「優しいのか怖いのか解らない」。なるほど、みや子からの愛を感じられず、嫉妬に狂う南田は、愛憎半ばしたアンビバレンツな精神の持ち主ですね。

男女3人間(男2女1)の愛憎劇というぐらいですから、当初南田から相談を受ける立ち場の歯科医・琴浦(大浦龍宇一)も、物語の進行にともなって心理変化が起きてくるわけですね? 昭和初期の設定のせいか女探偵には萌えず、皆、みや子の薄幸そうな艶っぽさにクラっとくるという。
窪田:そうだね。琴浦の心理変化と言うのは物語の重要部分だから濁すけど、みや子の艶っぽさに男二人が翻弄される。南田と琴浦の距離感がまた絶妙で憂怜さんと大浦さんだから作れたかもしれないなぁ。 大浦さんの間の作り方が良いんですよ。(更新時間 21:16 4/19)

:琴浦は男前で歯科医という、当時の価値観ではおそらく最強モテキャラですね(明智小五郎はさておき)。みや子、琴浦、文代と、皆キャラが明確な中で、南田はやはり不気味。予告編では分かりませんでしたが、本編では南田の倒錯ぶりに期待しようかなと。

もちろん言える範囲で構いませんが、トリックの部分は江戸川乱歩の原作が生かされているのでしょうか。
窪田:多少はね。でもエンディングはまったく違う。まるっきり変えちゃった。原作あるからオチが解るとしんどいでしょ? 原作はベースだけ生かして、あとはほぼオリジナル。まぁ全体の8割はオリジナルの話だね。(更新時間 10:21 4/20)

:原作『妻に失恋した男』は、乱歩の短編の中でも特に短いみたいですね。読者の想像力に委ねられていた余白の部分を映画化にあたってフルに生かした形でしょうか。

手元にないんですが(すみません)、原作は何ページぐらいなんですか?
窪田:単行本で10ページだね。原作は一人の刑事が事件を不審に思って一人称で解決する話。愛憎劇ではないんだよね。

映画では原作と逆にした感じだね。3人間(男2女1)をメインの話にして刑事に代わって文代が体感するような… だから8割オリジナルになっている。(更新時間 14:12 4/20)

:このように、誰の視線を採用したかという話を聞くと、窪田監督が何を描こうとしたのか明らかですね。謎解きもあるが、しかし、どろどろの人間模様を一義的に撮ろうとしたということですね。結果的に「エロチック・サスペンス」になったと。

一方、原作通りの構図で、刑事に代わって星野真理さん演じる明智文代が一人称的に事件を追うと、キャラクターを効かせて面白く謎解きをするシリーズ物が出来あがる気もします。

宮地さんらの「エロチック」の部分、絡みの部分は、映像的にも重要だと思われますが、撮影は長時間に及んだのでしょうか? そこでの演出でこだわった点があれば教えてください。
窪田:ん~演出的にこだわったと言うかね、絡みの必然性を重要視した感じだね。ここでSEXできるのか?とか、その中でどう言うSEXになるのかって言うね。ある種の人間的感情論だね。ありえるのか?っと言う部分とかね。

映像的にどうのこうのと言うより、その感情の瞬間をどう捉えるかに重点を置いた。上手く行っているかどうかは観た人の判断だろうけど俺的には満足しているね。(更新時間 11:09 4/21)

:必然性。重要ですね。ただ、今回「エロチック・サスペンス」との売り文句ですので、客側も流れとしてある程度それを待ち構えている節もあるwと。
窪田:確かにね。濡れ場に関して注目されるのは覚悟の上だったりするんだけど映画として「それだけじゃないんだよ」として観て貰いたいね。ほんと宮地さんは良いから。

まぁ結果、どう観られるかは俺の責任が大きいんだろうけどね(汗) とりあえずは、やれる事はやったって感じだね。 (更新時間 12:45 4/21)

:濡れ場と一概にいっても、『失恋殺人』では、倒錯夫に追われる中での緊迫したシーンになるんでしょうね。“何を考えているか読めない”南田の人物像は、『zoku』でのサーモン鮭山さんが演じた謎の男とも通じるような気がします。『失恋殺人』の予告編を観て思ったのですが、台詞の間の取り方はあえて間を作っているように感じられ、『zoku』でも同様に感じたものです。
窪田:なんだか壮大な事(濡れ場)を想像しているねぇ(笑)観てのお楽しみって感じかな(笑)

まぁ確かに『zoku』の山本と『失恋殺人』の南田は近いものはあるね。ただ今回は登場人物全部のキャラ立て(個性)をしたから観るたびに印象は変わるかもわからないね。そこは狙いの一つでもあるしね。

:ヒューマントラスト渋谷で24日からレイトショー公開(21:00の回)。初日の上映前には舞台挨拶もあるんですよね。出演者はどなたがいらっしゃる予定なんでしょうか。あと、インタビューの中で確認することではないかもしれませんが、「21時から舞台挨拶で、挨拶終了次第、上映開始」という意味でしょうか。それとも「21時ちょっと前から挨拶が始まって、21時ちょうどから上映開始」という意味でしょうか。
窪田:舞台挨拶はメインキャストは揃う予定だと聞いてるけどね。何があるか解らないから予定なんだろうけど。舞台挨拶は21時からで舞台挨拶終了後に上映になる。お口に合えば嬉しいけどね。

:いつ終わらせるとも伝えずw、僕が一方的に始めたメール・インタビューですが、そろそろ読者も「予習は万全」といったところだと思います。最後に一言あればお願いしいます。
窪田:基本は愛憎劇だけど色々な観方ができる映画になっている思います。各俳優陣が演じる役の個性も楽しんでもらえれば嬉しいです。

監督的には今更、頑張ることもできないしね(爆) ほんと心を広く優しい気持ちで観て貰えれば(笑)

:公開目前の忙しい時期に、ありがとうございました(深々とお礼)。(更新時間 13:06 4/21)


※おしまい。





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