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> 『ザ・コーヴ』上映中止~鑑賞編
【カテゴリー:アート report】 (2010/06/09) Twitterでつぶやく

和歌山県太地町のイルカ漁を扱ったドキュメンタリー動画『ザ・コーヴ』の上映が都内と大阪で中止になった問題。9日、中野の「なかのZEROホール」で上映会とシンポジウムが開かれたので、観てきた。主催は創出版

まず、前も書いた通り、上映自粛は論外であり、映画を観たところでこの点について意見が変わるわけもない(論外であることが論点である情けなさがあるのだけれど)。興味がある人は観るべきだし、その機会を奪っては決してならない。

シンポの冒頭には映画に登場するリック・オバリー氏も登壇し、日本国憲法21条を印字したパネルに掲げて表現の自由を訴えた。もちろん、パネリストの一人、森達也氏が指摘したように憲法とは国家権力への国民からの命令であって、今回のように国民(右派)vs国民(上映容認・推進派)の問題に直接適用されるものではない。上映に対する抗議を行う自由も当然国民は備えるのであるから、むしろ問題にすべきは映画館による「自主規制」にあるのではないかという意見が一部のパネリストから提示されていた(同時に映画館を応援しようという意見も)。抗議が卑劣なやり口でない限り、僕もそう思う。




さて、上映云々の問題とは切り離して、映画の内容について僕の感想を一応書いておく。

同作品は、太地町の人たちがイルカ漁の様子を見せてくれないため、何とか盗撮しようとするイルカ漁反対派グループを追ったもの。太地町の人たちが何故漁を見せてくれないのか、という疑問が浮かぶわけだけれど、「何故見せてくれないんですか」と質問を投げかけたりするシーンはない。頑なに撮影を拒否する漁師たちの姿ばかりが映される。結果的に盗撮は成功し、入り江(cove)でめった刺しにされるイルカの姿と、血に染まる海が映し出され、ああ、かわいそう、と皆が思って終わるのだ。

牛や豚、鶏の屠殺にしたところで、動物が殺されていく場面を観れば、多かれ少なかれ、ああ、かわいそう、と感じるものだ。牛かイルカかの違いは、食することへの慣れ親しみの問題でしかない(韓国で犬が食べられることへの違和感と同じだ)。映画ではイルカ肉の水銀濃度が高い云々と危険を訴えていたけれど、実際のところどうなのかはさておき、少なくとも映画内での水銀に関する情報提示はヌル過ぎて何の判断材料にもならない。映像の構成とインパクトは効果的だったけれど、ドキュメンタリーとしては調査が杜撰なのだ(町民の水銀濃度が高いことは映画とは別のところで判明しているが※下の記事参照)。

太地町の人たちがイルカ漁の撮影を認めない理由が何か、この映画は伝えないのだけれど、おそらく昔からの生業を続けながらも何らかの葛藤なり後ろめたさがあるのだろう(あるいは海外メディアによる一方的な批判にうんざりしているか)。であるならば、その葛藤なり後ろめたさを撮ればよいのだけれど、この作品では漁師たちを「悪者」に仕立て上げることに終始している。そして、撮影者たちは悪事を暴くヒーローである。非常にアメリカ的だ。

僕は個人的に、イルカやクジラの漁がなくなっても別に構わない。イルカは食べたことがないし、クジラは美味いとも思わないし、どうでもよい。しかし、一方で、イルカやクジラの漁が続けられても一向に構わないとも思うし、むしろ、生態系が崩れるほどの乱獲でない限り漁師たちの伝統的な生業を批判する理由を持ち合わせていない。

イルカ漁は国内で和歌山県以外でも複数行われているのだけれど、一番グロい絵になるのが入り江で一網打尽にする太地町だったというわけだろう。そう考えれば、環境プロパガンダ映画である同作品の狙いが非常にクリアに見えてくる。人を撮ろうとしたのでは決してなく、表層的な事実を残酷に撮影できれば、後は自分たちの論理を重ね合わせるだけでよかったということ(日本公開版では肖像権の問題で、配給会社によって太地町民の顔にモザイクがかかっているが、それでもこの映画は成立している)。都合の良い絵を集めたかった、それだけなのだ。

まあ、そんなわけで、構成は巧みなれど内容は大して感心できるものではない。やはり、この映画に関しては、上映中止問題こそを今後も注視すべきだろう。ジャーナリストらが上映中止に反対する緊急アピールを出しているので、最後に紹介しておく。この中に、もっとアーティストも入っていくべきだ。


<緊急アピール>映画「ザ・コーヴ」上映中止に反対する!

アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」を
めぐって、映画館が次々と上映中止を決めています。一部の右派団体からの
電話や街宣による抗議を受けての「自粛」措置と思われますが、2年前の
映画「靖国」の上映中止事件とよく似た事態といえます。
 こういう事態が一般化すると、評価が分かれるような問題作というべき映画は
上映できないことになってしまいます。そもそも海外では広く公開されている
この映画が、作品で描かれた当事国の日本で公開できないというのは、日本に
おける「言論表現の自由」がいかに脆弱かを示す事柄といえましょう。
 この映画の内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や
評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、
作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。
 言論表現の自由は、発表の場が確保されてこそ成立するもので、映画館も
表現活動の一翼を担う場であることは明らかです。私たちは言論表現活動に
携わる者として、上映中止に反対します。
 また現在、全国の上映予定の映画館に中止を求める電話抗議がなされてい
るようですが、それらの映画館が表現の場を守るという立場を堅持することを
切望し、そういう映画館を応援します。

●賛同者(6月7日現在。50音順)
青木理(ジャーナリスト)/有田芳生(ジャーナリスト)/飯田基晴(ドキュメンタリー映画監督)
飯室勝彦(中京大学教授)/池添徳明(ジャーナリスト)/池田香代子(翻訳家)/石坂啓(マンガ家)
石丸次郎(ジャーナリスト/アジアプレス)/岩崎貞明(『放送レポート』編集長)
上野千鶴子(社会学者)/生方卓(明治大教員)/大谷昭宏(ジャーナリスト)/桂敬一(立正大学文学部講師)
北村肇(『週刊金曜日』編集長)/國森康弘(フォトジャーナリスト)/是枝裕和(映画監督)
崔洋一(映画監督)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/坂上香(ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員)
坂野正人(カメラマン/ディレクター)/坂本衛(ジャーナリスト)/佐藤文則(フォトジャーナリスト)
澤藤統一郎(弁護士)/篠田博之(月刊『創』編集長)/柴田鉄治(ジャーナリスト)
下村健一(市民メディア・アドバイザー)/ジャン・ユンカーマン(映画監督)/張雲暉(映画プロデューサー)
白石草(OurPlanet-TV代表)/杉浦ひとみ(弁護士)/鈴木邦男(作家)/想田和弘(映画作家)
田原総一朗(ジャーナリスト)/土屋豊(映画監督/ビデオアクト)/土井敏邦(ジャーナリスト)
豊田直巳(フォトジャーナリスト)/中山武敏(弁護士)/七沢潔(ジャーナリスト)
野田雅也(ジャーナリスト)/野中章弘(ジャーナリスト/アジアプレス)/橋本佳子(プロデューサー)
服部孝章(立教大教授)/林克明(ジャーナリスト)/原寿雄(ジャーナリスト)/日隅一雄(弁護士)
日高薫(ジャーナリスト)/広河隆一(『DAYS JAPAN』編集長)/森達也(作家・映画監督)
森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)/安岡卓治(映画プロデューサー)/山上徹二郎(映画プロデューサー)
山本宗補(フォトジャーナリスト)/豊秀一(新聞労連委員長)/李纓(映画監督)
綿井健陽(ジャーナリスト/アジアプレス)




「捕鯨の町」太地町住民、毛髪水銀が全国平均の4倍(asahi.com 2010年5月10日)

 「捕鯨の町」として知られる和歌山県太地町の住民約1千人について、環境省国立水俣病総合研究センターが調査した結果、毛髪の水銀濃度が全国平均の約4倍に当たることがわかった。同センターが9日、発表した。うち43人が世界保健機関(WHO)の安全基準を超えた。鯨肉を食べる習慣との関連が示唆されたという。水銀中毒症状など健康被害は認められなかったが、同センターの岡本浩二所長は「高濃度の人もいるので調査は続ける」として、研究班の設置を検討している。
 調査は同センターが太地町の要請を受け、2009年6~8月と10年2月に実施し、住民3526人のうち協力の得られた1137人について測定した。
 その結果、毛髪水銀濃度は平均8.26ppm(ppmは100万分の1)で、同センターが調査した全国14地域の平均2.12ppmの3.9倍だった。男性は11.0ppm、女性は6.63ppm。WHOが神経障害などを発症しかねない基準とする50ppmを超えたのは43人で、最も高かったのは70代男性の139ppm。
 水銀濃度が高かった人や希望者の計182人を対象に、神経内科の専門医が視力や聴力、手の震えなど健康への影響を調べたが、水銀中毒の可能性が疑われる住民はいなかった。水俣病を発症した患者の水銀濃度は100~700ppm程度との調査がある。
 最近1カ月の間に鯨やイルカを食べたかどうかも調べた。「食べた」という住民の水銀濃度は男性が15.2ppm、女性が9.75ppm。「食べていない」とした男性は8.30ppm、女性は5.64ppmだった。同センターは「鯨肉などの摂取量と毛髪水銀濃度の間には相関関係が認められた」とした。
 鯨の水銀汚染については、地表から流れ出た水銀がプランクトンから魚、鯨へと食物連鎖で濃縮され、連鎖の上位にある大型の魚や鯨に多く含まれるようになっていると指摘されている。同町では、沿岸で国際捕鯨委員会(IWC)の管轄外のゴンドウクジラを決められた漁期と枠内で捕獲している。
 調査結果に対し、三軒一高町長は「古式捕鯨発祥の地として400年もの間、鯨類を含む海産物を食べ続けてきたが、風土病的症例もない。今後引き続き調査をお願いして、その点を確認したい」と文書で発表した。(長崎緑子)




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