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> asahi.com「ヴィトン社抗議で撤去 「バッタもん」再展示」
【カテゴリー:アート topic】 (2010/10/05) Twitterでつぶやく

ちょっと前にちょっと話題になった、ヴィトンの“バッタもん”で作られた(と推察される)“バッタもん”というバッタ型作品が撤去された問題の続報。

4日付のasahi.comの記事の中で、


(引用始まり)「バッタもん」に抗議したのはルイ・ヴィトンだけ。同様にロゴなどを使われたグッチやシャネル、フェンディ、コーチに動きはない。うち1社の担当者は「ルイ・ヴィトンの抗議は筋として正しい。ただ美術家にとっては、抗議によって作品の狙いが達成された面もあるのでは」と話す。(引用終わり)

というくだりがあるが、まあ、そういうことだろうと僕も思う。11月6日から大阪市の非営利アートスペース「CAS(キャズ)」で、「バッタもん・リターンズ」展が開かれるそうである。アーティストの狙いとしてはこれで良かった面が多分にあると思うが、抗議を受けて展示をやめさせた神戸ファッション美術館は、単にヘナチョコぶりを示しただけだろう。


ヴィトン社抗議で撤去 「バッタもん」再展示(asahi.com 2010年10月4日11時42分)

 高級ブランド、ルイ・ヴィトン社の抗議で5月に美術館から撤去されたアート作品「バッタもん」が、11月に復活展示される。「撤去の是非も含めて問題提起をしたい」と作者らが展覧会を企画した。この「騒動」は、近年接近する高級ブランドと現代アートの微妙な距離感も映している。

◆オリジナルとコピーの関係考える

 「バッタもん」は、欧米の高級ブランド5社のロゴマークや柄が入った生地でバッタをかたどった約40センチの立体作品。今春、神戸市の神戸ファッション美術館が企画した展覧会で9点展示された。

 だが、ルイ・ヴィトンの日本法人が「登録商標権を侵害するコピー品で作られている」と展示中止を求めた。作者の美術家、岡本光博さんは素材を明らかにせず、美術館は作品をすべて撤去した。

 復活展示となる「バッタもん・リターンズ」展は、11月6日から同27日まで大阪市の非営利アートスペース「CAS(キャズ)」で開かれる。くだんの作品のほか、関連の絵画や映像も展示する。

 岡本さんは「『バッタもん』は大量消費社会におけるオリジナルとコピーの関係を考えさせるもの。表現について広く考える場にしたい」とし、最終日に美術関係者とのトークを予定している。

 シャネルやカルティエなど多くの高級ブランドは現代アートの展覧会を開き、美術家を支援する。先端的なアートがブランドイメージの向上に役立つからだ。ルイ・ヴィトンも、村上隆ら現代美術家と共同企画をしている。

 だが、似たような「騒動」は過去にも起きている。

 美術家のタノタイガさんは3年前、宮城県美術館の展覧会にルイ・ヴィトンのバッグにそっくりな木彫り作品を出品しようとしたところ、同社から訴える可能性もあると美術館経由で伝えられた。このため、作品は表面のロゴに黒丸のシールを張って展示された。

 海外では3年前、デンマークの美術家が、ルイ・ヴィトンのバッグを持つ子どもを描いたTシャツとポスターをチャリティーで売り出し、同社に訴えられた。ベルギー人の美術家は、豚にシャネルのマークの入れ墨をした作品で、訴えられそうになったという。

 コピー商品の作製は、日本では商標法や不正競争防止法で禁じられている。

 知的財産権に詳しい宮川美津子弁護士は「法的に『商品』は、同じ質で多数供給できるもので、一般に一点物の芸術作品はあてはまらない」と話す。とはいえ、ロゴを一面に配したぬいぐるみを商品化したり、芸術家と共同企画したりするブランドもあり「そうした商品の一つと誤解を招く」と主張されることも考えられるという。

 「バッタもん」に抗議したのはルイ・ヴィトンだけ。同様にロゴなどを使われたグッチやシャネル、フェンディ、コーチに動きはない。うち1社の担当者は「ルイ・ヴィトンの抗議は筋として正しい。ただ美術家にとっては、抗議によって作品の狙いが達成された面もあるのでは」と話す。

 ファッションの歴史からは、模倣の問題が切り離せない。「バッタもん」を展示した神戸の展覧会も「オリジナルとコピー」をテーマの一つに、20世紀初頭の2人の対照的なデザイナーを紹介した。

 1人は、服のタグに1枚1枚母印を押してまでコピー商品撲滅に執念を燃やしたマドレーヌ・ヴィオネ。もう1人は「本物はコピーされる運命にある」と言い切ったココ・シャネルだ。

 問題の深さから、早々に作品を撤去した美術館の姿勢を問う声もある。ルイ・ヴィトンの担当者が「話し合う準備をしており、あまりに対応が早く驚いた」ほどだ。

 芸術にかかわる法律相談を弁護士らが行っている東京の非営利団体「Arts and Law」の作田知樹代表はこう指摘する。「公共的な価値を発信する美術館が、作品の価値と展示に関する法的リスクへの判断を共有し、説明責任を負わなければ、しわ寄せは学芸員個人や作家にいき、結果的に鑑賞者である市民の不利益になる」(小川雪)




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